買取作家 鯉江 良二
鯉江 良二
陶芸家 日本陶磁協会賞金賞
生没：1938年～2020年
常滑焼でその名を知られる愛知県常滑市出身の陶芸家です。伝統にこだわらず現代的な感性もふんだんに取り入れ、「土に還る」「チェルノブイリ・シリーズ」などが代表作となっています。
1938年に愛知県の常滑に生まれ、アルバイト中に右手の指を失う事故に見舞われるも、地元常滑高校の窯業科を卒業し、1962年に常滑市立陶芸研究所に入ります。4年ほどで独立し、ほどなくして開窯。フランスでの国際展で名誉大賞を受賞するなど、着実に実績を積み上げていき、2008年に日本陶磁協会賞金賞を受賞します。また、1989年からは愛知県立芸術大学で後進の育成にも取り組んでいます。
1960年代、八木一夫や山田光らの前衛陶芸家に影響をうけ、陶芸界の伝統や保守的な面に反発。土を焼くことの根源を突き詰め、芸術をもてはやす現代社会への問いかけという思いを込めた作品などを制作しました。
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